机上のくーろん

This is kowlooon the desk.

オフ喜利に行ってきたよ。

オフ喜利アゲインにいってきたよ。ぐーぐる日本語入力つかってると「オフ喜利」って単語ちゃんと候補にでてくるの偉いね…。間違えて「お不義理」ってなったりするけど、お不義理はわたしのことだよ。すぐなんでも忘れるよ。

 

行ったのは先週土曜日で、ぽつぽつ感想を書きつつ保存しつつしたらもう一週間経っちゃいそうだから適当なところで切り上げなくては…。

 

まず、オフ喜利はこんなイベントです(公式ブログに丸投げ)↓

offgiri.jugem.jp

 

土曜日仕事だったけど、仕事中にTwitterをこそこそみていたら(ごめんなさい)、コミケの情報にまじってオフ喜利に行くよ、というツイートがちらほら見えて、チケット確保してなかったけど、行けるなら行きたいなあ、とつぶやいたところチケットを融通してくれる神か…という方がいたので、滑り込みで行きました。

 

しかしわたしは仕事にいってそのまま帰るつもりだったのでかんぜんにすっぴんできていたのだった。仕事でもすっぴんでいくなよ、という話なのですがなんかもうね、土曜日だしね、まあいっかって思っちゃってね…。

 

そんなわけで1回荷物を置いてロフトプラスワンへGO!ついでに顔もちょちょっと塗ったくってGO!しましたとも。途中でちょっと乗り換え間違えたりしたけど、小走りで行ったらちょうど開演に間に合う形で行けたのでよかった。

 

さっそくビールを注文して、開いてる席というかもう人いっぱいだったんだけど、っていうかめっちゃ多くね?っていうところ、無理やりちょっと入れてもらって座って、ビールきたので持ってたら知り合いを発見して、「おひさしぶりですー」とかしてたら左手に持ったビールから泡がこぼれてた。まだ飲んでもいないのにこの体たらく。近くに座ってた人に申し訳なかった…。

 

そんなこんなであいさつもそこそこ、チケット代を譲ってくれた方にお渡しし、オープニングムービーからスタート。

 

第一回のオフ喜利が、2005年ってところに驚いたよ、軽く引いちゃったよ。2005年って10年前か!そりゃみんな年とるわ。ってなった。

 

そして、「今はみんな状況が違いますからねー」って紹介されていくオフ喜利メンバーなんだけど、「以前は無職」キャラが多くて笑った。みんな働いてない。以前は無職だったからいろいろできたけど今は仕事もあるし結婚もしたし…。みたいなストーリーの人が多くて、10年という時の流れは無職の人にも仕事が見つかるほどの時間なのだなあ、ってしみじみしたし、当時から無職じゃなかった人たちはもうお子様がいたりで、時間の流れがすごかった。

 

イベントは、A組とB組各6名ずつに分かれて、それぞれの組が終わった時点で投票、集計結果を元にそれぞれのチームから上位3名が予選通過者となって、決勝進出、決勝が終わったあとは、客席からの投票と、A組B組それぞれの敗者の人が「審査員」として客席より多めの持ち点で採点し、両方の結果を総合して一番得点の多い人が勝者!

 

というシステムだったのだけど、A組はちょっと最初なんか緊張感というか久しぶりだったとかなんかまあ理由はわかんないけど「えーとこんなのだっけ?」っていう空気があったような気がしたけど、後半になるにつれて次第に「これこれ、この感じ!」っていう盛り上がりを見せていました。

 

お題の秀逸さもあるのだけど、個人的に一番面白かったのはアフレコ大喜利。短い動画で映画かドラマかなにかのワンシーンが流れて、それに回答者がアテレコして面白いことを言う、というものだったのだけど、

 

A組で流れた動画は、お調子者っぽい男性が雨合羽着てノリノリで喋ってると思ったらおもむろにもう一人の男性に斧で襲いかかって、グシャっという音とともに返り血、という動画だったので一瞬「えっ?!」みたいな空気が流れて、

 

「もう一度流しましょうか」ってもう一度流したけどもう一回見ても「えっ?!」ってなったので、これをどう面白くするのか、わたしにはまったくわからん…、ってなっていたのだけど、回答者さんたちはすぐにいろんなアテレコを即興でやっていて、すごかった…。

 

この、最初の「えっ?!」って言う、なんか直接見えてはないけど「グロ画像みちゃった」みたいな感じというか、ブラクラ踏んだ(例えが古い…)みたいなちょっと引いた感じ、久々のオフ喜利、感覚も思い出したし盛り上がってきたぞ!ってところで「えっ!」っていう差し水きたぞって感じでびっくりしたのだけど、これがクルッと笑いに転換してて、「すげえ!」って思いつつ気がついたら爆笑してたよ。

 

B組はなんだか場内も温まったしみんな食べたり飲んだりしてるしちょっとやわらかい空気のなかで開始。すでにだいぶん酔っぱらいになっているチョリ蔵さんがしゃべるしゃべる、当てられてない時もツッコミを入れたりコメントを入れたりしていて、A組の最初のようなちょっとした緊張感は少なめだったし、最初からポンポン解答が出る感じで、楽しかった。

 

 そして、決勝での都さん無双!結果として、客席投票も審査員投票も満場一致ぶっちぎりで都さん一位で優勝だったのだけど、決勝の無双ぶりはすごかった…。

 

「独特の世界観」という感じなのだけど、予選では最初一人だけオフ喜利未経験者なので緊張しているのかなあ、という感じで見てる方もちょっとどきどきしながら見守ってる感じだったのだけど(席が近かったのでわりと表情まで見えやすかったのもあるけど)、会場が温まってきたのと、二回目のステージっていう慣れなのか、都さんの決勝の無双ぶりがすごかった!

 

あと、見ている方も、最初は王道の笑いを素直に面白いと思うのだけど、3戦目ともなるとちょっと笑いの方向にも意外性を求めるようになるのか、まあ他の人はともかく、少なくとも自分は時間とともに、だんだん独特なものとかがツボに入ってきたので、都さんの世界観がめちゃくちゃおもしろかった上に、ノってきた都さんの解答の繰り出し数がすごくて一気に畳み掛けられた感じでした。

 

あとは、オモコロ編集長の原宿さんと、副編集長永田さんのオモコロ勢は、A組B組それぞれで出ていたのだけど、仕事にしてるだけあってなのか、解答の安定供給で見てて安心できるなあー、という感じだった。お給料をもらってオモシロをやってる人なのだなあ、と感心しつつ見ていた。歴代最多優勝の館長さんも合わせて、なんかこう、安心して見れるという感じ。

 

ここまで書くのに4,5日かけているのでそろそろ記憶が曖昧なのですが、替え歌の大喜利で、やたらとおやつさんがイケボなのに内容は暗い替え歌を歌っていたことと、アフレコ大喜利での岩田さんのリップシンクへのこだわりとか、そういう小ネタ的なところがツボにはまったりしてた。

 

あと、チョリ蔵さんは解答するときじゃないときも、ずーっと喋っていた。決勝戦の岩田さんが予選ほど解答が活発じゃなかったの、もしかしたらチョリ蔵さんが隣だったせいで集中力が削がたのでは?ってけっこうまじめに思った。

 

そういえば、チョリ蔵さんに関してはネットの初期の頃は本名をカタカナにしただけのハンドルで活動していたので、わたしはふつうに苗字に君付けで呼んだら、いまやチョリ蔵歴のほうが長いので、他の知り合いの人が「その呼び方久々に聞いた、もうすっかりチョリ蔵だったわー」って言ってて、あなた昔は一応チョリ蔵さんのほうが年上なので苗字に「さん」付けだったのにいまやチョリ蔵呼び捨て…。って思って笑った。

 

オフ喜利も10年の歴史というとなかなか長いし、みんないろいろ変わったような変わってないような、軽く同窓会気分で行ってみたのだけど、おもしろかった。

 

帰りにあっさりみんな「それじゃ!」って帰るあたり大人になったなあ、と思ったり。趣味があったり、家庭があったり、みな朝まで騒ぐ以外にいろいろすることがあるのだ。

 

というか、その昔我々は「ホームページ」が趣味であり、(今「趣味はホームページです」って言ったら笑われそうw)、ホームページを作って公開することが楽しい、という同じ趣味の仲間だったわけだけど、

 

ブログができて、SNSができて、だれでも簡単に発信者になれるようになった今、「ホームページを作って公開することが楽しい」っていうのは趣味にはならなさそうだし(なるとしたら、ウェブデザインを研究するのが趣味、みたいな?)、

 

そこから一歩進んで、ホームページそのものじゃなくその中身・内容によってみんないろんな方向に行っていて、「ホームページ」そのものは多くの人にとって、趣味じゃなくなってしまった気がする。でもこうやって面白いこと言うっていうのはどこの分野に行ってもみんな活かされていて、確かにそこから続いているもの、って感じがした。

 

テレホーダイISDNの貧弱な回線で、画像だって大きなものはなかなか表示されず、いかに色数を落とすか、いかに圧縮をかけるかと苦労するような、動画なんてデータ大きすぎて夢のまた夢、MP3の音楽ファイルですら分割してアップロードされてた時代(だうんろーど利用したかどうかはナイショだよ)、

 

どんな環境でも楽に表示される、「テキスト」だけでいかに人に注目されるかということにこんなにも一生懸命になった人たちと、それを楽しんだ人たちがいて、そして2015年の今も、テキストでも、テキスト以外でも、何かしらおもしろいことをしているっていうのは、素敵だな。

 

今は、面白くても面白くなくても、誰もが何かしらみんないろんなことを発信して楽しんでいるけど、何かを表現して人に伝えるってことは、どんなに原始的でも、楽しい。

 

使えるメディアの種類は増えて、文字だけじゃなく、画像も使える、音楽も使える、動画も使えるってなっても、日々世界じゅうの人が面白いネタを作ってアップロードしてて、いつもみんな「オモシロ」を求めてて、たぶんこれからもずっとどこかでだれか面白いことしてるんだろうな。

 

などと思いながらいやー、楽しかった、楽しかった!って思いながら帰った。

めでたしめでたし。はーたのしかった。

 

まんべんなく全体の感想を書いたりしたかったけど、そんな高度なことはできなかったので、印象に残ったところや目についたことを書くから、自分が座っていたステージ向かって左側のことが中心になって気がする、まあしょうがない、ライターじゃないんだし。